WP-CLIのコミッターになりました!

はじめまして、宮内です。こちらのブログに書くのはこの記事がデビューとなります。

はじめに自己紹介をしますと、僕は WordPress プラグインをオープンソースで公開したり、WordPress 本体にそこそこの頻度で貢献したり、VCCW という開発環境をリリースしたりという感じで、わりと WordPress に積極的に貢献しています。

そして、その僕が WordPress コミュニティの中でもっとも好きなプロジェクトのひとつが、WP-CLI です。

http://wp-cli.org/ja/

この WP-CLI プロジェクトには、昨年の半ばぐらいから GitHub チームのメンバーとしてパッチを送ったりドキュメントの翻訳をしたりしておりまして、先日パリで開催されたコミュニティサミットというイベントにも CLI チームのメンバーの一人として招待されました。

先日の WordCamp  Kyoto でも WP-CLI について発表させていただきました。

WP-CLI のコミッターになった!

今朝、WP-CLI のリードディベロッパーの Daniel Bachhuber さんから以下のようなメールをもらいました。

「僕たちは新しいコミッターを探してるんだけど、やってみない?すごく楽しいし、勉強になって成長できる素晴らしい体験になると思うよ!」

もちろん二つ返事でやりたいと返事をしたんですが、いくつかの心配事がありました。

  • ボランティアなのでせいぜい週に5時間ぐらいしか関われないこと。
  • 毎週行われるミーティングが日本時間の25時から行われるので、毎回それに参加することは難しそうだなということ。

それらについては Daniel さんより以下のような返事がありました。

「いやいや週に5時間は多すぎる。長期間持続可能なペースでやってほしい。特定の時間にみんながあつまるミーティングがベストな方法ではないこともわかっているので無理ならでなくてもかまわないよ」

なるほど。どうやらもっと多くのコミッターを増やすために、ミーティングは必須じゃないほうがベターなのかもしれませんね。

ちなみに僕は英語力もそれほど高くありません。日常会話はほとんどできません。笑

WP-CLI に貢献するメリット

これはオープンソースプロジェクト全般に言えることですが、特に WP-CLI では以下のようなメリットがあります。

まず、現在の WordPress、特にタロスカイのようなエンタープライズ向けでは、必然的にクラウド環境が使用されます。

そしてクラウド環境といえば自動化であり、WP-CLI はクラウドのプロビジョニングやメンテナンス、デプロイなどありとあらゆるシーンで使用されるプロダクトです。

そのようなプロダクトの不具合に直面しても、即座に修正し、展開できることはクライアントの環境の安定運用に対してとても大きなインパクトがあります。

その結果一般のユーザーにとっては不安定なバージョンであるはずの開発者向け(nightly)バージョンが、僕にとってはとても都合のよいものになります。

あと、僕はプログラマーはつねに預言者であるべきだという持論があるのですが、開発チームに入っておくことで、将来発生しうる不具合や仕様変更を誰よりも早くキャッチできるというメリットもあります。

特に今後はコミッターの一人として意思決定に加わることができるようになりますので、自分自身のユースケースを意思決定に反映することもできるようになります。

というわけで WordPress の運用についてはとても大きな武器を手に入れましたので、エンタープライズ向けの WordPress の運用についてお悩みの場合はぜひ一声かけてください。