Taro Ad Fieldsという広告管理用プラグインをリリースしました
こんにちは。CTOの高橋文樹です。現在、WooCommerce関連プロダクトを充実させるためにWooCommeceをいじり倒しています。
さて、掲題の通り、 Taro Ad Fields というプラグインをリリースしました。「しました」というより、すでにしています。これは弊社タロスカイがこれまでWordPressのメディアサイトを作ってきた中で、お客様の要望として上がってきた「広告の管理を柔軟にしたい」という要望に叶えるために作成したものです。
できること
では、このTaro Ad Fieldsでできることを紹介します。
広告のポジション指定
このプラグインでは広告を「ポジション」として考えます。このポジションは単なるタクソノミーなのですが、フィルターフックを利用してテーマから登録することもできます。
add_filter( 'taf_default_positions', function() { return [ 'after-header' => [ 'name' => 'After Header', 'description' => 'Displayed just after header.', ], 'after-content' => [ 'name' => 'After Content', 'description' => 'Displayed just after content.', 'mode' => 'iframe', ], ]; } );
なんでこんなことをしているのかというと、WordPressには「設定」と「コンテンツ」の中間みたいなものがけっこう多くて、「広告の配置」というのもウィジェットでやるべきなのか、テーマでやるべきなのかがけっこう微妙だと私などは感じます。
そこで、どちらの方法でもテーマ内にて一括管理することで、頭の中をスッキリさせようと考えました。
出力の時も do_action
による出力を推奨しており、これはなぜかというと、プラグインがなくなっても何も起こらないため、スパイクが発生するほどアクセスの多いメディアでも安心して使えるのが理由です。
柔軟なコンテンツ
広告ブロックの中身は通常のマークアップおよびJavascriptのどちらも利用することができます。
どちらも「あれば出力し、なければ出力しない」というトルツメ黄金則に従っているので、headタグ内で利用することも可能です。
広告の期限指定配信
特定の期間だけ広告を出したいという要望もあるかと思います。同じポジションに登録された広告のうちもっとも新しい1つが表示されるというルールで表示されるので、普段は自社サービスの案内を出しておきながら、同じポジションに特別キャンペーンの広告を出すという運用も可能です。
WordPressの予約投稿機能と、Taro Clockwork Post で指定日時に非公開になるようにしておけば、スケジューリングが可能です……とGoogleエゴサーチをしている最中に気づいたのですが、ブログ記事を書いてくださっている方がいらっしゃいました!
Instant Articleに完全対応!
さて、これまで弊社ではFacebookのInstant Articleに対応したことが何度かあるのですが、これまで採用してきた様々な広告商品がある手前、ぜんぶいきなりFacebookのアドネットワークに差し替えますというわけにもいかなかったりします。
Instant Articleでは広告の制限はないようですが、ちょっと変わったタグ <figure class="op-ad"><iframe></iframe></figure>
で囲まないといけないというルールがあります。そう、iframeなんですよね。
これまでJavascript一発だったAdsenseも、途端に面倒な運用になってしまいます。そこで、Taro Ad Fieldsでは、広告フィールドが単独でURLを持ち、ただ単に広告を表示するだけのページになることができます。要するに、iframeで呼び出される側になれるのです。
これをInstant Article内で指定すると、普通に表示されます。
個人的にはiframeで表示することによってコンテキストが失われるので、広告効果的にはどうなのだろうとは思いますが……。ちなみに、このiframe機能は広告を配信する側になりたい場合も利用できます。
まとめ
さて、Taro Ad Fieldsいかがでしたでしょうか。ややプロフェッショナルユースなのですが、広告配信に関してこだわりをもって運用されている方はぜひお試しください。
今後はもう少しコンテキストを考慮した配信ができる機能を持たせられるとよいのでは、と考えています。それでは、要望などありましたらサポートフォーラムまでお越しください。
そうそう、現在絶賛開発中のKunoichiもよろしくお願いします。