AWS認定デベロッパー アソシエイトに合格した話

昨日(12月6日)、秋葉原のテストセンター秋葉原昭和通り口にてAWS認定デベロッパー アソシエイトを受験し、その場で合格が決まりました。

受験の準備をしていて、いろいろ不安に思うことがありました。また、実際試験会場ではとんでもないハプニングが待ち受けていました。

そこで、これから受験しようと考えている人との情報共有を目的に、この記事を書きたいと思います。

※なお、内容に他社サービスの宣伝と受け取られかねない部分がありますが、事実をそのまま述べたものであり、ステマではありません。

AWS認定デベロッパー アソシエイトとは

AWS認定デベロッパー アソシエイトの詳細については、公式ページを参照してもらうこととして、分かりにくいポイントだけをまとめます。

試験の形式は?

コンピュータに向かって、マウスでぽちぽち選択肢をクリックしていくだけの簡単な試験です。

問いの形式は?

数個の選択肢の中からもっとも適切な選択肢にチェックを入れる単一選択の問題と、複数選択の問題があります。

複数選択の問題は曲者のように思えますが、いくつ選択すればいいかが示されているので、そこまで難しくはありません。すべてを知らなくても、選択肢を絞り込んでいけば多くの場合正しく回答することが可能です。

公式ページでサンプル問題が公開されいるほか、本番よりもずっと安い価格でほぼ同じスタイルの模擬試験を受けることが可能なので、それらを参考にするとよいでしょう。

どうやって申し込むの?

試験はKryterionという別会社が運営しています。AWSとは別のアカウントを作り、そのアカウントで試験を申し込んで受験をします。ちなみにKryterionのサイトですが、UIがあまりよろしくないです><

どこで受験できるの?

受験会場は、全国の大都市周辺にあります。

いつ受験できるの?

受験会場は常設のものが多いようで、ほぼ毎日受験できます(会場によって休みの日があります)。

いつまでに申しこめばいいの?

どうやら受験の24時間前まで受け付けているようです。私はテストセンター秋葉原昭和通り口で受験するつもりでしたが、毎日空きがあるようだったので受験希望日時のちょうど24時間前に申し込みました。何があるかわからないので、申し込むのはできるだけ間際にしたほうが安心ですね。

試験対策

私はAWSを2年ほど使ってきました。しかし、それほど活用していたわけではなく、EC2, S3, CloudFront, RDS, ElastiCacheを中心に、Route 53, CloudWatchなど、主にWordPressをAWS上で動作させるために必要なサービスだけを選んで利用していました。

AWS認定デベロッパー アソシエイトの試験範囲にはSQS, DynamoDB, CloudFormation, Elastic Beanstalk, Simple Workflow Service(SWF)なども含まれていますが、これらは試験勉強を始めるまでほとんど触っていませんでした。

そのような前提で、以下のような試験対策を行いました。

英語版の公式ページの確認

AWSに限らず、日本語の情報が翻訳の場合は、たいてい訳が悪かったり情報が古かったりします。そこで、英語版の公式情報を確認しました。

情報収集

公式以外のブログや質問サイトで、試験の傾向や注意点などの情報を収集しました。こちらも、日本語だけでなく英語の情報も収集しました。

試験範囲のサービスのFAQを熟読

AWSの各サービスにはFAQが用意されているので、何度も熟読しました。ただし、明らかに試験とは関係ない内容は飛ばして読みました。

YouTube動画の視聴

試験範囲に含まれている各サービスの紹介動画(1時間くらいのやつ)をYouTubeで視聴しました。PCだと再生速度を調整できてよいですね。1.5倍速再生で見るとすぐに終わります。2倍速再生だともっと早いけど何言ってるか分かんない。

ハンズオン

試験範囲の各サービスを実際に使ってみました。FizzBuzzや掲示板レベルの簡単なプログラムを作りました。余談ですがSWFはあまりシンプルじゃないと思いました( ・ั﹏・ั)

有償トレーニングサービスの利用

LinuxAcademy という有償のトレーニングサービスを利用しました。こちらはオンラインでLinuxやクラウド関連の資格取得の学習ができるサービスで、月29ドルで利用できます。

AWS認定デベロッパー アソシエイトについては、8時間の動画と百数十問の練習問題、あとハンズオン用に無料で使えるAWSの環境が用意されています。

各whitepaperの確認

公式ページに載っている各whitepaperに目を通しました。

模擬試験の受験

AWS公式の模擬試験を2160円で受験することができたので受験しました。

受験結果

これらを行った結果、以下の成績で合格できました。

得点: 92%
結果: 合格

トピック                      正解率
1.0 AWS Fundamentals          100%
2.0 Designing and Developing  95%
3.0 Deployment and Security   87%
4.0 Debugging                 90%

どうやら4か所間違えたようです・・・。

役立った試験対策

LinuxAcademyはとってもよくできていると思いました。3000円程度の出費になりますが、利用した方が試験勉強の効率が飛躍的に高まります。逆に、試験の傾向も分からないままドキュメントを片っ端から全部読んで覚えるのは、時間がかかりすぎるので、試験に合格するという目的を達成する手段としては向いていない気がしました。

あと、模擬試験は絶対に受験しましょう。

モヤッとしたこと

受験の過程でよく分からない箇所がいくつかありました。

「署名入り」の身分証明書

AWS認定のFAQに以下のような文があります。

Q: AWS 認定試験を受けるとき必要な持参物はありますか?

身分を証明するもの(ID)を 2 種類ご持参ください。ID は両方とも本人の署名が入っている必要があり、どちらか 1 つには本人の写真が添付されている必要があります。有効な ID の例としては、運転免許証、パスポート、またはこれに類する公的機関が発行したIDが必要となります。(後略)

私が持っている種類の運転免許証には(自筆)署名は入っていませんし、パスポートは持っていません。どうしようかと思ったのですが、署名なし写真入りの運転免許証と、署名入り写真なしのクレジットカードで大丈夫でした。

契約書の「英語版が優先する」

受験申込時に表示される契約に以下のような表記がありました。

本契約(アマゾン規約および本契約において言及されるその他の文書を含む。)は、英語版が優先する。日本語訳は参照の便宜のためにのみ提供されるものである。本契約英語版と本契約日本語版(アマゾン規約および本契約において言及されるその他の文書を含む。)との間に、翻訳の遅延等による齟齬がある場合があることに留意されたい。

ところが、そのオリジナルの「英語版」がどこにもありません。

英語版の場所について、現在AWSに問い合わせています。回答があったらここに追記します。

※2016年12月12日追記

英語版の約款は https://aws.amazon.com/certification/certification-agreement/?nc1=h_ls にあるそうです。

【超重要!】英語版が選べない

公式ページには、試験について

英語でご利用いただけます(そのほかに簡体字中国語、日本語でもご利用可能です)

と書かれています。「試験問題は英語がデフォルトだが簡体字中国語版と日本語版も用意してある」という意味でしょう。

ところが、実際に会場で試験を受けてみると言語選択の画面は何も表示されず、当然のように日本語で試験が始まってしまいました。私は英語で試験勉強をしていたので、用語や言い回しの日本語訳はよく分かりません。監督員を呼んで事情を伝えましたが、試験は始まってしまったので何もできないと言います。結局、まずは受けてみて、不合格だった場合にどうするか考えることになりました。

幸い合格しましたが、この問題についても現在AWSに問い合わせています。回答があったらここに追記します。

※2016年12月12日追記

英語版を受験するには、 英語のUI からアカウントを作って試験を申し込む必要があるそうです。・・・そんなの分かるかっ!!

試験問題は最新のサービスを反映していない

AWSはものすごいスピードで新サービス、新機能が増えています。しかし、試験問題の更新頻度はそれよりも遅いようで、ついこの間登場した新機能を無視した問いが見受けられました。にわか仕込みで受験しようと思っている人は、「選択肢が全部当てはまらない!」とパニクることがないよう、最近の動向も調査しておくとよいと思います。

まとめ

これからAWS認定デベロッパー アソシエイトを受験するみなさんにとって、この記事が少しでも参考になるとうれしいです。

AWSについて欠けている知識が補完できたので、全体として受験はとても有意義でした!

予言

きっとそのうちLambdaが試験範囲に入ってElastic Beanstalkが消える m9っ・`д・´)ビシッ!!