スクーターでre:Inventに参加しました

タロスカイ株式会社でインフラ管理をしているHARAIです。2018年11月25日(日)から11月30日(金)までラスベガスで開催された AWS re:Invent 2018 に参加しました。

re:Inventは年に一度開かれるAWS主催の巨大イベントです。今年で7回目を迎えたこのイベントでは、3千を超えるセッションのほか、展示会や参加者の交流イベントが、ラスベガスにある多数のホテルで開催されました。その規模の大きさは、サッカーコートくらいの大きさの食堂が各ホテルに設けられていたことからもうかがい知ることができました。早めに予約申し込みしたはずの10以上のセッションやハッカソンがすべて満席で参加できないという災難に見舞われましたが、他の参加者と食事をしながら交流したり、自身が利用しているAWS関連サービスのブースを訪れて中の人と話したりしたことは貴重な経験となりました。

AWS re:Invent 2018

参加者は毎日3万歩も歩いてこの巨大イベントをこなすそうなのですが、私は脚のケガで長距離を歩けなかったため、スクーター(電動車いす)での参加となりました。AWSのイベントスタッフの方はもとより、ホテルのスタッフや観光客のみなさまも非常に親切にしてくださり、本当に助かりました。自分が困っていると意思表示しなくても、ドアを押さえたり車いすが通れる別のルートを教えてくれたりとあまりにも積極的で、戸惑いを覚えたほどでした。設備に関しても、ラスベガスのホテルや歩道のバリアフリー化は非常に進んでおり、階段のそばにはかならずといってよいほどスロープやエレベーターが設けられていました。

とはいえ、歩けるのならやはりスクーターなど利用せずに参加するのが一番です。スクーターは小型の見た目から想像するよりもはるかに重いですし、歩くのと同じくらい直感的にコントロールできるわけでもありません。とくに、パーティー会場のような人混みで運転するのはほぼ不可能です。あまりお酒を飲めなかったのも残念でした。

re:Inventは、アクセシビリティの問題以外にも多様性に対する配慮が数多くなされていました。性別に関係なく利用できるトイレや、お祈りや気分を落ち着かせる目的で利用できる “Quiet Room” も各会場に用意されており、多様性をテーマにしたパーティー “We Power Tech Happy Hour” も催されました。このイベントは、多様なひとを尊重する社会のあり方について考えるきっかけも与えてくれました。