WordCamp Asia 2027 の会場下見でマレーシアのペナンに行ってきました―日本から行く人のための実用メモ

2027年4月9日〜11日、WordCamp Asia 2027 がマレーシアのペナンで開催されます。会場は PWCC(Penang Waterfront Convention Centre)。「行ってみたいけど、ペナンってどうやって行くの?」「英語だいじょうぶ?」と迷っている人も多いと思います。

先日、会場の下見でペナンに行ってきました。3泊5日(2026年7月13日発〜17日帰国)の短い滞在でしたが、日本から行く人が気になるであろうことを、実体験ベースでまとめておきます。参加を迷っている方の背中を、ちょっとでも押せたらうれしいです。

ジョージタウンの傘のストリートアート「Umbrella Alley」 ペナン(槟城)を示すサイン

レトロなジョージタウン歩き、傘のストリートアート(Umbrella Alley)にて

まずは結論:ペナン、楽しい

会場のPWCCは広くて開放的、街(ジョージタウン)は世界遺産の風情とごはんの美味しさが同居していて、キャッシュレスもよく効きます。日本からのアクセスも、経由便を使えば思ったより現実的でした。以下、順番に紹介していきます。

渡航:地方空港からでも意外と行ける

今回は 高松空港 → 香港 → ペナン というルートで、往復とも 香港エクスプレス(HK Express) を利用しました。

  • 出発:15:30 発 → 現地 0:15 着
  • 料金:往復 約95,000円

「成田・関西からじゃないと海外は無理」と思われがちですが、香港経由なら高松のような地方空港からでもペナンまでつながります。LCCなので価格も抑えめ。同じように地方在住で「乗り継ぎがネックで諦めていた」という人には、ぜひ検討してほしいルートです。

高松空港で搭乗する香港エクスプレス(HK Express)の機体

高松空港から香港エクスプレスで出発

注意ポイント:到着が深夜になる

このルートだと、ペナン着が 深夜0時過ぎ。空港からホテルまでの移動をどうするか、事前に考えておくと安心です(後述)。

香港国際空港での乗り継ぎの様子 ペナン到着時に出迎えてくれたAndyとJulianとの記念写真

左:香港で乗り継ぎ/右:深夜0時過ぎに到着。出迎えてくれたAndyとJulianと

ちなみにペナン現地で娘と集合したのですが、娘は東京(羽田)からスクート航空(同じくLCC)でシンガポール乗り換えでこちらは片道4万円弱でした。

入国の準備(ビザ・MDAC)

  • 日本人は 90日以内の観光ならビザ不要(復路航空券が必要)。
  • デジタル入国カード(MDAC)の事前登録が必須。到着の3日前から公式サイトで登録でき、10分程度で終わります。料金はかかりません。
  • 自動化ゲートが利用できます。
  • パスポートの残存有効期間は 6か月以上 必要。

MDACは無料ですが、そっくりな有料の詐欺サイトが検索上位に出てくることがあるので、必ず公式サイトimigresen-online.imi.gov.my/mdac)から登録してください。

宿泊:深夜着なら「立地重視」が正解

泊まったのは、ジョージタウンにある Fifth Avenue Hotel

  • 大人2人・3泊で 47,961円

今回は深夜に到着することもあり、あえて少しエリア的にもグレード的にも高めのホテルを選びました。もっと安くてかわいいホテルもたくさんあります。後から聞いたら、フロントデスクが24時間対応していれば、深夜や早朝でもチェックインできることが多いと森山さんが言っていたので、そういう手もあるか!となりました。

宿泊先ホテルの朝食ビュッフェ

ホテルの朝食ビュッフェ

WordCamp当日は会場(PWCC)とジョージタウンの往復になると思いますが、街歩きやごはんを楽しみたいなら、ジョージタウン側に宿を取るのがおすすめです。ジョージタウンからPWCCまでは車で10分ぐらいでした。

現地の移動:Grabが安くて便利

  • 空港 → ホテル(深夜着):今回は友人が迎えに来てくれて送ってもらいました。深夜だと配車も拾いにくいことがあるので、迎えの当てがない場合は、送迎の事前手配を検討しておくと安心です。
  • それ以外の移動:ほぼ Grab(配車アプリ)。とにかく安いと感じました。行き先の入力も料金も明朗で、言葉に不安があっても使いやすいです。履歴を見るとRM6.18 (約250円)から一番長く乗ったときでRM17.51(約700円)でした。

Grabは日本にいるうちにアプリを入れて、支払い方法まで登録・アクティベートしておくと現地でスムーズです(次の項目参照)。

通信とお金:日本で「事前アクティベート」がカギ

ここが今回いちばん「準備しておいてよかった」と思ったところです。

eSIM

通信は トリファ(trifa) のeSIMを日本で準備して行きました。着いた瞬間からネットが使えるので、Grabも地図もすぐ動きます。

決済アプリは日本でアクティベート済みに

  • GrabTouch ‘n Go eWallet を、日本にいるうちにアクティベートしておきました。
  • 特に Touch ‘n Go は現地でアクティベートしようとすると手間取る人が多いと聞くので、出発前に済ませておくのを強くおすすめします。

現金は両替しなくても、なんとかなった

今回、現金はまったく両替しませんでした。行ったところは、すべて Touch ‘n Go かクレジットカードで支払いができたからです。

とはいえ心配な人は、5,000〜10,000円ぶん くらい両替しておくと、屋台や小さなお店や友達との割り勘とかで安心かもしれません。「基本キャッシュレス、いざという時のために少しだけ現金」くらいの心構えでちょうどよかったです。

会場:PWCC(Penang Waterfront Convention Centre)

肝心の会場、PWCC も見てきました。

PWCC(Penang Waterfront Convention Centre)の入口、訪問時は工事中の様子

PWCCの入口。訪問時は一部まだ工事中

  • 所在地:The Light City, Persiaran Chin Fung Kee, 11700 Gelugor, Penang(The Light City内)
  • ペナン国際空港からタクシー(Grab)で 約30分、ジョージタウンや Penang Bridge からもアクセス良好。

訪問時はまだ 工事中 でしたが、それでも 広くて綺麗。天井が高く開放感があって、空調も快適でした。2027年の本番が今から楽しみです。

PWCC会場の天井が高い大ホール

天井が高く広々としたホール

PWCC会場のブルーの絨毯が敷かれた廊下

ブルーの絨毯が美しい大廊下

WordCamp Asia 2027 のテーマは 「Modern Heritage Aesthetic(モダン・ヘリテージ)」。ペナンらしい、伝統と現代が溶け合う雰囲気にぴったりだと感じました。

会場視察では、当日ゲストに出す食事の試食もありました。みんなで「これがいいね」とあれこれ検討。会場からは海(対岸にはペナン大橋!)が見えて、雰囲気も抜群でした。

PWCC会場から見えるペナンの海と対岸のペナン大橋

会場から見えるペナンの海。対岸にはペナン大橋

WordCamp Asia 2027会場での食事の試食

会場で出す食事の試食

スポンサーへの感謝:Tarosky さん

今回の下見、実は Tarosky(タロスカイ) さんに 航空券をサポートしていただきました。

こうして現地の様子を先に見て、日本のみなさんに共有できるのも、支援あってこそです。改めて、ありがとうございました。

会期の前後に:ペナン観光&グルメ

せっかくペナンまで行くなら、会期の前後で街も楽しんでほしい。実際に行ってよかったところを紹介します。

ちなみに今回は、WordCamp Asia 2027 の共同リードである Andy と Julian が、ローカルの人しか行かないようなお店にもたくさん連れて行ってくれました。おかげで、ペナン滞在中はとにかくずっと食べていた気がします。

ペナンのローカルで人気のバクテー(肉骨茶) 地元の食堂での一枚

左:ローカルで人気のバクテー(肉骨茶)。薬膳スープがしみる/右:地元の食堂にて。案内してくれた二人と

AndyとJulianと食事を楽しむ様子

食べて、笑って、また食べる

ガイドブックだけでは絶対にたどり着けないお店ばかりで、どれも本当においしかったです。Andy、Julian、本当にありがとう!

  • チェンドル(Cendol):ジョージタウンで実食。かき氷×ココナッツミルク×グラマラッカ(椰子砂糖)の、暑い街にぴったりの一杯。

Penang Road Famous Teochew Chendulの店舗外観

Penang Road Famous Teochew Chendul の店

ペナン名物のチェンドル チェンドル店のレトロな店内

左:名物チェンドル/右:店内はレトロで落ち着いた雰囲気

ちなみにチェンドルのあとは、ソーシャルイベントの会場候補も下見。おいしいものを食べつつ、会場選びもしっかり進めています。

歴代WordCampのTシャツの前で並ぶ下見メンバー

歴代WordCampのTシャツが勢ぞろい。下見メンバーで記念に

  • ハーモニーストリート:教会・モスク・寺院が同じ通りに並ぶ、多宗教・多文化のペナンを象徴するエリア。歩くだけで楽しい。
ハーモニーストリートのカピタン・クリン・モスク ハーモニーストリート沿いの中国寺院

左:カピタン・クリン・モスク/右:通り沿いの中国寺院

ハーモニーストリートのセント・ジョージ教会

セント・ジョージ教会(St. George’s Church)

  • プラナカン・マンション(Pinang Peranakan Mansion):華やかなプラナカン文化を体感できる邸宅。民族衣装のレンタルがあるようで、着て撮影を楽しんでいる人がたくさんいました。

プラナカン・マンションで民族衣装を着る筆者

プラナカン・マンションにて(筆者)

  • イースタン&オリエンタル ホテル(E&O Hotel)でアフタヌーンティー:クラシックな名門ホテルで、優雅なひととき。

イースタン&オリエンタルホテルのアフタヌーンティー

E&O Hotelのアフタヌーンティー

海に面したイースタン&オリエンタルホテルの庭園

海に面したE&Oの庭園

  • Bao Teck Tea House:レトロな趣の中国茶館で、点心と中国茶のティータイム。ジョージタウン散策の休憩にもぴったり。

Bao Teck Tea Houseの点心と中国茶

Bao Teck Tea Houseの点心と中国茶

Bao Teck Tea Houseのライチのデザート

ライチのデザート

  • Urban Daybreak Cafe @ George Town:白を基調にした路地奥のおしゃれカフェ。名物のフレンチトーストやラテがかわいくて写真映えも。

Urban Daybreak Cafeの名物フレンチトースト

名物のフレンチトースト

Urban Daybreak Cafeの外観

Urban Daybreak Cafe の外観

  • ガーニープラザ(Gurney Plaza):ガーニードライブ沿いの大型ショッピングモール。買い物や食事はもちろん、暑い屋外歩きの合間に涼みに立ち寄るのにも便利。
  • 極楽寺(Kek Lok Si):今回は行けなかったのですが、次回はぜひ行きたい東南アジア屈指の仏教寺院。時間に余裕があればおすすめです。

ペナンのおしゃれカフェをもっと巡りたいなら、オーガナイザーのお一人 Benjamin Pau さんのInstagram(@benjaminpau)がとても素敵なので、ぜひチェックしてみてください。

そして最後に、食いしん坊な余談を。あれだけ食べたのに、実はペナン名物・果物の王様ドリアンは食べそびれてしまいました。空港で「機内持ち込み禁止」の看板を見て、なおさら心残り…。次回こそ、ドリアンチャレンジをしたいと思います!

空港のドリアン機内持ち込み禁止サイン

空港で見つけた「機内持ち込み禁止」サイン。ドリアン、におうもんね…

気候と服装:4月と7月のちがい

今回訪れたのは7月。本番の WordCamp Asia 2027 は4月 なので、気候の前提が少し違います。

  • ペナンは年間を通して暖かい熱帯気候。日中は 30℃超え、夜も25℃前後。
  • 7月は雨季にあたるが、一日中降り続くというより 夕方のスコール が中心。スコール後は少し涼しくなる。
  • 4月は比較的雨の少ない時期だが、突然の雨はいつでもあり得る。折りたたみ傘(晴雨兼用)があると安心。
  • 屋内は 冷房がかなり強い ので、羽織りものを1枚。外は暑いので日焼け対策も忘れずに。

「外は暑い、中は寒い」の温度差対策が、快適に過ごすコツです。

まとめ:迷っているなら、ぜひ

  • 地方空港からでも、香港経由でペナンまで行ける
  • 深夜着を見越して、宿は立地重視・空港からの移動も事前に
  • eSIM・Grab・Touch ‘n Go は日本でアクティベートしておく
  • 現金はほぼ不要だが、心配なら5,000〜10,000円だけ両替
  • 会場PWCCは広くて快適。街も食もとにかく楽しい

ペナンは、初めての海外WordCampにもちょうどいい、あたたかくて美味しい街でした。2027年4月、現地でお会いしましょう!

WordCamp Asia 2027の公式サイトはこちら。チケット販売をお待ちください。


※本記事の渡航ルートや料金・宿泊費は、筆者が2026年7月に訪れた際の実体験に基づくものです。価格やダイヤ、入国要件は変わることがあるので、渡航前に最新情報をご確認ください