lessコマンドについてのまとめ

lessコマンドについてのまとめ

lessコマンドは私の思っていた以上に素晴らしいコマンドであることに 最近気づいたのでlessコマンドについてまとめます。

lessコマンドとは

less(レス)は、Unix系のシステムにおいて、テキストファイルの内容を 閲覧するために用いられるプログラム(ページャ)である。moreに似ているが 前方向だけでなく後方向にもスクロールできるよう拡張されている。

引用元: less ウィキペディア

lessコマンドの素晴らしい点

lessコマンドには以下の利点があります。

  • ファイルを必要な部分しか、読み込まないため
    巨大なファイルを迅速に扱うことができる。
  • vimに似たコマンドが使用できる。
  • 横方向にも半ページ単位で移動できる。(重要)

lessコマンドの使いドコロ

巨大なファイルの中身を確認したいとき 

lessで開いた場合、以下の利点があります。

  • ほぼすぐに閲覧できる
  • 頻繁に閲覧する場合、エディタで閲覧するよりも効率的
  • メモリ容量を圧迫しない
  • うっかり内容を変更してしまう可能性がない
  • 横方向にも半ページ単位で移動できる。

特に、横方向に移動できる機能は強力でスムーズにファイルを閲覧することが出来ます。

htmlのコードを見る

往々にしてhtmlは横に長くなりがちです。さらにそれがプログラム(pandoc等) によって生成されたものである場合、非常に横に長くなります。エディタで 折り返して表示するにも折り返されたコードは非常に読みにくいです。

そこで、lessコマンドを用いることで快適に閲覧することが出来ます。 また、lessコマンドはシンタックスハイライトにも対応しており エディタと同じようにハイライトされたコードを閲覧することが可能です。

参考: lessでソースコードに色をつける

見づらい標準出力を見る

例えば、何かのコマンドのhelpを出力したところ、縦に長くて、頭から 見ることが出来ないという経験をしたことはありませんか?
このような問題を解決するにもlessコマンドは有用で helpから吐出される標準出力をパイプでlessに渡してあげることによって 先頭から閲覧することが可能になります。さらに検索コマンドを用いること で所望のオプションコマンドを素早く探すと言ったことにも使えます。 また,C++(特にテンプレートを多用している系統の)コードのコンパイルエラー の爆発は他のものとは比較にならないほど横長になります。 これをlessに渡して見やすくするといった活用方法もあります。

まとめ

lessコマンドは巨大なcsvファイルの中身を確認したいときや、横長のソースコードを 閲覧するときに有用です。